*本リリースは7月22日米国アトランタで発表されたリリースの抄訳です。

【米国アトランタ、2009年7月22日】 – デルタ航空(NYSE:DAL)は本日、2009年6月を期末とする第2四半期の業績を発表しました。

主な内容は以下の通りです。

  • 2009年第2四半期(4 - 6月期)に計上した純損失は2億5,700万ドル(1株当たり0.31ドル)、合併関連の費用5,800万ドルを除いた1純損益は1億9,900万ドル(希薄化後1株当たり0.24ドル)となりました。
     
  • 合併関連の費用および3億9,000万ドルの燃料費ヘッジ損失を除外した場合の純利益は、1億9,100万ドルとなりました。
     
  • 2009年第2四半期(4 ‐ 6月期)に発生した燃料費と特別項目を除く連結単位原価は2%増となり、システム輸送能力は7%減でした。
     
  • ノースウエスト航空との合併による相乗効果は、2009年上半期(1 - 6月期)に2億ドルを超えました。
     
  • 生成した営業キャッシュフローは8億3,400ドルで、当四半期末(2009年6月30日)時点での制約を伴わない流動資産は54億ドルとなりました。

デルタ航空の最高経営責任者、リチャード・アンダーソン(Richard Anderson)は次のように述べています。「航空業界は前例のない売上減と不安定な原油価格という大きな課題に直面していますが、デルタ航空はこの経済状況を切り抜けるうえで最も有利な位置にある航空会社です。このような困難な時期におけるデルタ航空の従業員の献身的な働きに感謝したいと思います。デルタ航空には他社に優る柔軟性に加え、事業内容を経済状況の変化に迅速に対応させてきた実績があります。今後も機材と路線網の調整を行うとともに、合併に伴う相乗効果の実現を加速させ、引き続きコスト管理と流動性維持に注力していきます。」

収益環境
デルタ航空の2009年第2四半期(4 - 6月期)のGAAPベース2の営業収益は、ノースウエスト航空との合併の結果27%増の70億ドルとなりました。しかし、結合ベース3での営業収益は前年同期比23%減に相当する21億ドルの減少となり、また総単位収益(RASM)は17%減となりました。

結合ベースの業績は以下のとおりです。
 

  • 旅客収益は、グローバル規模の景気後退、新型インフルエンザ(H1N1)ウイルスによる推定1億2,500万ドルから1億5,000万ドルの影響、および輸送能力の7%削減により、前年同期から20億ドル(25%)減少しました。旅客単位収益(PRASM)は、イールドの19%低下により20%減少しました。
     
  • 貨物収益は、2億ドル(54%)減少しました。この減少は景気後退による輸送量とイールドの低下によるものです。デルタ航空は2009年末までにすべての貨物専用機の運航を終了する計画を進めており、貨物輸送能力は前年同期比で50%削減されました。
     
  • その他の純収益は、主に手荷物料金からの収益拡大、およびAmerican Expressとの間で締結しているアフィニティカード契約により1億2,300万ドル(15%)増加しました。

デルタ航空社長のエドワード・バスティアン(Edward Bastian)は次のように述べています。「世界規模の景気後退は当社の事業に引き続き大きな影響を及ぼしており、年内に顕著な回復は見込んでいません。この収益環境の下で、当社は流動性を高い水準に維持すること、追加の収益を確保すること、および単位コスト面での優位性を維持することに注力します。」

コスト管理
2009年第2四半期(4 - 6月期)のデルタ航空のGAAPベース営業費用は、前年同期から4億1,300万ドル増加しました。この増加は主にノースウエスト航空との合併によるもので、2009年第2四半期の燃料費低下、および2008年第2四半期(4 - 6月期)に計上した12億ドルの無形資産減損費用により一部相殺されました。合併関連の費用と前年の特別項目を除く結合ベースの営業費用は、燃料費が大きく低下したことにより19億ドル減少しました。

連結ベース:

  • 2009年第2四半期(4 ‐ 6月期)の、合併関連の費用と燃料費および前年度の特別項目を除いた連結ベースでの主要路線の単位費用(CASM4)は、年金費の増加により前年同期比で2%増加しました。
  • 2009年第2四半期(4 ‐ 6月期)の特別項目を除く営業外費用は9,900万ドル増となりしたが、これは主に非現金負債の割引償還によるものです。

流動性資産の状況
2009年6月30日時点における無制限の流動性資産は、49億ドルの現金、現金相当物、および短期投資と、5億ドルの信用供与の未引き出し額を含めて54億ドルでした。デルタ航空はこの四半期に8億3,400万ドルの営業キャッシュフロー、および5億900万ドルのフリーキャッシュフローを生成しました。

当期の純投資額は3億2,500万ドルでした。また当期の負債およびキャピタル・リース債務に関連した支払額は約4億ドルで、また航空機購入に関連して3億3,000万ドルの社債を発行しました。

ハンク・ホルター最高財務責任者は次のように述べています。「困難な経済環境においてデルタ航空は第2四半期(4 ‐ 6月期)に8億3,400万ドルの営業キャッシュフローを生成し、これにより負債償還のための資金手当て、事業への投資、および流動性ポジションの改善を行うことができました。また合併による相乗効果実現に向けたデルタ航空従業員の努力とコスト管理への取り組みにより、輸送能力を7%削減する中で燃料費を除く連結ベースCASMを前年同期比2%増に抑えることができました。」

ノースウエスト航空との合併
デルタ航空は2009年上半期に2億ドルを超える相乗効果を実現し、2009年中の相乗効果の総額は5億ドル以上と予測しています。これまでの相乗効果により、市場シェア拡大による売上高改善、デルタ航空が締結しているアフィニティカード契約、およびマイレージ・プログラムの調整が実現しました。また間接経費、施設、およびITの合理化、貨物専用機の運航終了、およびサプライチェーンの合理化を通じたコスト削減も達成されてました。

統合作業は順調に進んでおり、2009年末までに単一の航空許可証(Single Operating Certificate)を獲得できるものと期待されます。直近の成果は以下の通りです。
 

  • エアフランス/KLMとの大西洋路線における共同事業を発表しました。これによる年間売上高は120億ドルと推定され、またフライトの選択肢、運航頻度、より利便性の高い運航スケジュール、競争力のある料金、および乗客向けサービスの統一が実現します。この共同事業は2012年に全面稼働を予定しており、その時点においてデルタ航空には約2億ドルの利益増をもたらすと期待されます。
     
  • ニューヨーク(JFK)-成田間など、デルタ航空とノースウエスト航空の両方の機材を相互利用(クロス・フリーティング)する路線を拡大することにより、両社の機材のより効率的な使用を開始しました。
     
  • 発着空港の80%以上に相当する200以上の空港において、両航空会社統合とブランド変更を完了しました。
     
  • 一つの航空会社としての運航に備え、パイロットと客室乗務員のトレーニングを開始しました。
     
  • 地域航空会社を含め、国内線と国際線の両方の機内サービス、プロダクトの統一を実施しました。
  • 120機のノースウエスト機材を、デルタ航空の塗装に変更しました。

燃料価格とヘッジ状況
2009年第2四半期(4 - 6月期)にデルタ航空は燃料消費の76%をヘッジし、当期の燃料ヘッジ損失額を3億9,000万ドルとしました。その結果、1ガロン当たりの燃料の平均価格5は2.06ドルとなりました。この燃料価格には、1ガロン当たり0.33ドルのヘッジ損失額が含まれています。

その他の事項
本プレスリリースには、2009年6月30日を末日とする2009年と2008年の3ヶ月および6ヶ月のデルタ航空の連結損益計算書をはじめ、各期の統計的概要、2009年6月30日および2008年12月31日時点での貸借対照表からの選択的データ、そしてGAAPに準拠していない一定の財務政策の調整内容が含まれています。

貸借対照表や運航情報などは英語版リリースをご参照ください。

デルタ航空について
デルタ航空は世界最大の航空会社です。アトランタ、シンシナティ、デトロイト、メンフィス、ミネアポリス/セントポール、ニューヨーク(JFK)、ソルトレイクシティ、パリ(シャルルドゴール)、アムステルダム、東京(成田)をハブ空港として、デルタ航空およびその傘下となったノースウエスト航空は、世界69カ国382都市へ運航し、搭乗者数は年間1億7,000万人以上にのぼります。デルタ航空のお客様は、スカイチームやそのほかの提携航空会社が運航する毎日1万6,000便以上のフライトについて、スカイマイルまたはワールドパークスのいずれかでマイルを獲得し、特典旅行に交換することができます。デルタ航空および世界7万人以上の従業員は、完全なグロバールネットワークを提供する米国唯一の航空会社として、航空業界の活性化を目指します。

1 添付の連結損益計算書への注Aには、本リリースで使用されたGAAP非準拠の財務指標の調整内容と、経営者が同指標を採用する理由について記載されています。

2 米国において一般に公正妥当と認められている会計基準 (GAAP)に基づいた、デルタ航空の財務結果には、2008年10月29日の合併完了後の期間のノースウエスト航空の結果が含まれています。特に注記のないかぎり、デルタ航空は2009年第2四半期(4-6月期)についてはデルタ航空とノースウェスト航空の両方の業績を反映したGAAPベースの業績値を、2008年第2四半期(4-6月期)についてはデルタ航空のみの業績を記載しています。デルタ航空はまた「結合ベース」の財務および業績指標も記載しており、これは年度間の比較を行う際により意味を持つと経営陣は考えています。この結合ベースの指標では、2009年第2四半期(4-6月期)のデルタ航空のGAAPベースの業績と、2008年第2四半期(4-6月期)のデルタ航空とノースウェスト航空を合算した業績が比較されています。

3 結合ベースの財務情報には、2008年第2四半期(4-6月期)のデルタ航空とノースウエスト航空両社の財務結果が含まれています。

4 デルタ航空は幹線の単位費用から、第三者機関に提供する航空機の整備や人員派遣サービスにかかる費用を除外していますが、その理由は、これらの費用が座席マイルの発生には関係していないためです。同様に、デルタ航空は第三者機関、貨物事業、MLTに向けた航空機の整備や人員派遣サービスの提供によって受け取った収益に関して、旅客の単位収益からは除外し、その他の収益に含めています。このような分類により、デルタ航空の幹線運航を、より一貫した比較可能な方法で反映させると考えます。

5 2009年第2四半期(4-6月期)における1ガロン当たりの燃料の平均価格2.06ドルは、契約キャリア事業を含む幹線およびローカル線での1ガロン当たりの連結費用、燃料ヘッジによる影響を反映しています。

6 前年比のガイダンス比較では、2008年度の適用期間に対する財務情報に期間全体のデルタ航空およびノースウエスト航空の結果が含まれ、特別項目および期外の燃料ヘッジによる損失を除くことを想定しています。

将来の予測に関する記述
本リリースに含まれる記述のうち、純粋な歴史的事実以外のものは当社の将来への「予想」、「期待」、「確信」、「意図」、「推定」、または「戦略」に関する記述を含む、1995年の米国私募証券訴訟改革法の下の「将来の予測に関する記述」の場合があります。将来の予測に関する記述には、実際の結果を上記の将来の予測に関する記述に反映または示唆されている予想、期待、確信、意図、推定、および戦略とは大幅に異なったものとし得る、多くのリスクおよび不確実性が含まれます。これらのリスクおよび不確実性には、航空機の燃料費、世界的不況の影響、世界の金融危機の影響、当社の燃料ヘッジ契約に関連した担保差し入れの影響、当社の負債状況が財務および営業活動ならびに追加借入を行う能力に対して及ぼす影響、当社の財務関連の契約の約款が財務および事業運営に及ぼす制約、労働問題、ノースウエスト航空との合併から期待される利益を実現する能力、デルタ航空とノースウエスト航空の従業員の統合、いずれかのハブ空港における業務の中断または混乱、営業活動におけるIT依存の拡大、経営陣と主要な従業員を保持する能力、当社のクレジットカード処理業者が一定の状況において多額の支払い保留を行えること、テロ攻撃の影響、航空産業における競争状況などが含まれ、ただしこれらには限られません。

実際の結果と将来の予測に関する記述の間に差異を引き起こす可能性のあるリスクおよび不確実性については、2008年12月31日を末日とする会計年度の年次報告書(書式10-K)を含め、当社の米国証券取引委員会への提出書類にさらに詳細に記載されています。将来の予測に関する記述は、2009年7月22日時点の当社の見解を示したものであり、過度の信頼を置かないようご注意申し上げると共に、当社は現時点において更新の意図を持たないものとします。

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