2017年7月18日 *本リリースは7月13日に米国アトランタで発表されたリリースの抄訳です。
- GAAP会計基準では、2017年6月を期末とする第2四半期の税引き前利益は18億9,000万ドル、純利益は12億ドル、希釈後1株当たり1.68ドル
- 調整済み税引き前利益1 は18億5,000万ドル、調整済み純利益は12億ドル、調整済み希釈後1株当たり1.64ドル
- 配当金と株式買戻しによって、累計7億4,800万ドルを株主に還元
【米国アトランタ、2017年7月13日】–デルタ航空(NYSE:DAL)は本日、2017年6月を期末とする第2四半期の業績を発表しました。GAAP基準および調整指標に基づいた主な業績は次のとおりです。
2017年第2四半期の調整済み税引き前利益は18億5,000万ドルで、前年同期比で1億7,200万ドル増加しました。これは主として営業収益の上昇によるものです。デルタの2017年第2四半期の調整済み営業利益率は18.4%でした。4月初旬のアトランタでの暴風雨の後、欠航や遅延のため1億2,500万ドルのマイナス影響が出たのにもかかわらず、このような業績を上げることができました。
デルタ航空の最高経営責任者、エド・バスティアン(Ed Bastian)は次のように述べています。「第2四半期の成績は、デルタ航空史上最高の部類に入るものでした。これは、当社の従業員が財務、運航、そしてお客様満足度の各方面において最高の結果を残したことによる成果です。2017年度の従業員向けプロフィット・シェアリングに3億3,800万ドルが追加されたことを誇りに思います。デルタ航空にとって2017年は過渡期ではありますが、単位収益(ユニットレベニュー、1供給座席マイル当たりの旅客収入)が向上しており、本年度後半に向けて営業利益率を拡大できるという自信を深めています。」
収益環境
4月には気候による欠航・遅延の発生により1億1,500万相当のマイナス要因がありましたが、それにもかかわらず第2四半期の営業収益は、前年比3億4,400万ドル増の108億ドルという記録的な数字となりました。
旅客収益は、2億6,100万ドル増加しました。これには座席ブランド別料金による収入1億ドルが含まれています。輸送容量(キャパシティ)が0.4%増加する中、ユニットレベニューが2.5%増加しました。
貨物収益は、貨物と郵便物の輸送量増加に牽引されて11%増となっています。その他収益は、主にスカイマイルの収益の増加と第三者の精油売上の増加により5%アップしました。
デルタ航空の社長、グレン・ハウエンステイン(Glen Hauenstein)は次のように述べています。「第2四半期はデルタの単位収益が2年6か月ぶりに成長軌道に戻りました。この改善は、需要環境の強化に加え、より多くの選択肢、革新的な体験、幅広いグローバル・ネットワークをお客様に提供する営業戦略によるものです。業界平均を上回る持続可能な利益の促進に注力し、この勢いを第3四半期まで継続させて、旅客単位収益2.5~4.5%成長の実現を見込んでいます。」
旅客収益 (百万ドル) |
2017年第2四半期 |
増(減) 2017年第2四半期 対2016年第2四半期 |
|||
前年比 |
単位収益 |
イールド |
輸送容量 |
||
主要路線 |
4,962 |
5.1% |
2.5% |
1.9% |
2.5% |
地方路線 |
1,532 |
2.2% |
5.1% |
4.6% |
(2.8)% |
米国内線合計 |
6,494 |
4.4% |
2.8% |
2.1% |
1.6% |
大西洋路線 |
1,501 |
(0.6)% |
(1.9)% |
(7.1)% |
1.3% |
太平洋路線 |
578 |
(12.9)% |
(2.2)% |
(0.1)% |
(10.9)% |
中南米路線 |
658 |
14.1% |
10.8% |
6.4% |
3.0% |
旅客合計 |
9,231 |
2.9% |
2.5% |
0.8% |
0.4% |
貨物収益 |
183 |
10.9% |
|
|
|
その他収益 |
1,377 |
4.9% |
|
|
|
収益合計 |
10,791 |
3.3% |
2.7% |
|
|
注A:GAAPに基づかない財務措置の調整内容を参照
2017年7-9月期の予測値
第3四半期については、単位収益の伸びが継続し、燃料費および燃料費以外のコストもそれほど大きな負担とはならないことから、利益は前年度に比べて増加する見込みです。
2017年第3四半期の予測 |
|
営業利益率 |
18% - 20% |
燃料価格(諸税および精油所の影響を含む)* |
$1.55 - $1.60 |
2016年第3四半期との比較 |
|
旅客単位収益 |
2.5% - 4.5%増加 |
プロフィット・シェアリングを含むCASM – Ex2 |
最大4%増加 |
プロフィット・シェアリングを含む正規化CASM – Ex3 |
最大2%増加 |
システム旅客輸送容量 |
最大2%増加 |
注A:GAAPに基づかない財務措置の調整内容を参照
コストパフォーマンス
前年度のヘッジ支払額が市場での燃料価格の上昇を相殺したことにより、調整済み燃料費4は2016年同期比で3億2,500万ドル減少しました。第2四半期の調整済み燃料費は1ガロン当たり1.66ドルで、これには精油所での1ガロン当たり0.01ドルの利益が含まれています。
2017年第2四半期のプロフィット・シェアリングを含むCASM-Exは、前年同期比で7.3%増加しました。プロフィット・シェアリングを含む正規化CASM-Exは、前年同期比で5.5%増加しました。これは、従業員報酬の増加、製品投資、および4月の欠航・遅延等による1ポイントの圧縮によるものです。
確定給付年金の負債をまかなうため第1四半期に債券を発行したことにより、支払利子は前年比で1,000万ドル増加しました。
デルタ航空の最高財務責任者、ポール・ジェイコブソン(Paul Jacobson)は次のように述べています。「第2四半期は、燃料費以外のコスト負担が本年度のピークとなりました。第3四半期は、製品投資を年換算し、資産のアップグレードやより効率的な活用で生産性を高め、昨年8月の技術的問題による単発コストをカバーすることで、CASMが約2%に軽減されると見込んでいます。当社のコスト基盤は持続可能な業績の必須要素であり、これによって、営業戦略を将来の利益改善の促進に活用することが可能になります。」
キャッシュフロー、株主への還元、調整済み正味負債
デルタは、2017年第2四半期に、28億ドルの調整済み営業キャッシュフロー、19億ドルのフリーキャッシュフローを生み出しました。堅調なキャッシュフローを基に、航空機の購入および改善、施設のアップグレードおよびテクノロジーにほぼ10億ドルを投資しました。
2017年前半、確定給付年金プランに35億ドルを充当し、年金積立不足額を69億ドルとしました。これは2016年末と比較して37億ドルの減少です。
第2四半期末の調整済み純負債額は84億ドルで、2016年末と比較して23億ドルの増加となりました。これは2017年第1四半期の無担保借入によるものです。
第2四半期中に株主に7億4,800万ドルを還元しました。このうち1億4,800万ドルが配当金で、6億ドルが株式の買戻しでした。
2017年4-6月期の業績
当四半期の主な特殊項目としては、燃料ヘッジに対する評価替え調整額が挙げられます。
(株式データを除き単位は百万ドル) |
GAAP |
|
調整済み |
|
2Q17 |
2Q16 |
2Q17 |
2Q16 |
|
税引前利益 |
1,891 |
2,350 |
1,854 |
1,682 |
純利益 |
1,224 |
1,546 |
1,201 |
1,124 |
1株当たり希釈収益 |
1.68 |
2.03 |
1.64 |
1.47 |
営業利益率 |
18.8% |
23.2% |
18.4% |
17.4% |
燃料費用(地方路線を含む) |
1,687 |
1,447 |
1,739 |
2,064 |
1ガロン当たりの平均燃料価格 |
1.61 |
1.38 |
1.66 |
1.97 |
連結ユニットコスト(CASM/CASM-Ex) |
13.23 |
12.16 |
10.24 |
9.54 |
営業キャッシュフロー |
2,386 |
3,215 |
2,818 |
2,615 |
負債と資本リースの合計額(調整済み正味負債) |
9,014 |
7,804 |
8,399 |
6,777 |
注記
-
付録の「連結損益計算書」の注Aに、GAAP基準に対応するGAAPに基づかない財務措置上の調整として本リリースで使用した内容と、経営陣がそのような措置を講じる理由を記載しています。
*連結損益計算書、将来予想に関する記述などの詳細に関しては、IRページに掲載されています英語リリースをご参照ください。
デルタ航空について
デルタ航空は年間約1億8,000万人以上の搭乗者数と広範なネットワークを持つ航空会社です。フォーチュン誌の「2017年世界で最も賞賛される企業リスト」の航空業界部門(2016 World's Most Admired Companies Airline Industry List)において、7年間で6度目の1位を獲得し、「世界で最も賞賛される企業」トップ50社にも選ばれたほか、米ビジネストラベルニュース誌調査で初の6年連続トップに選ばれました。デルタ航空およびデルタ・コネクションは、世界62カ国、334都市に向けてフライトを運航しています。米国ジョージア州アトランタに本社を置き、世界で8万人超の従業員を擁し、800機以上の主要機材を運航しています。航空連合(アライアンス)「スカイチーム」の創立メンバーであり、大西洋路線においてはエールフランス-KLM、アリタリア-イタリア航空、およびヴァージン アトランティック航空と共同事業を展開しています。アトランタ、ボストン、デトロイト、ロサンゼルス、ミネアポリス/セントポール、ニューヨーク(ラ・ガーディアおよびJFK)、ソルトレイクシティ、シアトル、アムステルダム、パリ(シャルルドゴール)、ロンドン(ヒースロー)、東京(成田)をハブ空港および主要マーケットと位置づけ、提携航空会社と合わせて一日に1万5,000便以上のフライトを運航しています。機内および空港での顧客エクスペリエンスの向上を目指し、空港施設や機内プロダクトの改善、サービス向上とテクノロジー導入に数十億ドルを投資しています。詳しくはホームページdelta.comをご覧ください。