2018年7月13日 *本リリースは7月12日に米国アトランタで発表されたリリースの翻訳です。
GAAP会計基準では、2018年第2四半期の税引き前利益は14億ドル、純利益は10億ドル、収益は過去最高の118億ドルで、希釈後1株当たり1.47ドル。
- 調整済み会計基準では、2018年第2四半期の税引き前利益は16億ドル、調整済み純利益は12億ドル、希釈後1株当たり1.77ドル。
- 配当金と株式買戻しによって、累計8億1,300万ドルを株主に還元。
- 取締役会は配当金の15%増を承認し、9月を期末とする第3四半期の配当金を0.35ドルとすることを決定。
【米国アトランタ、2018年7月12日】 – デルタ航空(NYSE:DAL)は本日、2018年6月を期末とする第2四半期の業績を発表しました。GAAP基準および調整済みの数値を含む2018年第2四半期の業績概要は次の通りです。
2018年第2四半期(4月~6月期)の調整済み税引き前利益は、前年同期比1億8,300万ドル減の16億ドルでした。収益は過去最高を記録しましたが、燃料費増加によって約6億ドルが相殺されました。
デルタ航空の最高経営責任者エド・バスティアン(Ed Bastian)は次のように述べています。「2018年の燃料費は20億ドル増えると予想され、1株当たりの利益は年間5.35ドルから5.70ドルになる見込みです。燃料費増に対する早期の対策が功を奏し、第2四半期中に受ける影響のうち3分の2を相殺することができました。収益の順調な伸びとコスト削減努力、今秋から収益性の低い路線の旅客システム容量を50~100 ベーシスポイント(0.5~1%)削減することによって、年末までに再び利益率を拡大できる体制を整えました。」
収益環境
2018年第2四半期(4~6月期)の調整済み営業利益は116億ドルで、前年比8%(8億8,000万ドル)増でした。当四半期、デルタ航空は過去最高の収益を達成しました。これは2桁増を達成した貨物とロイヤルティ・プログラム収益を含め、デルタ航空のすべての部門で収益増となったためです。
精油所の売上を除く単位収益合計(TRASM)は、全地域での需要増とイールドの改善によって、当四半期中に4.6%増加しました。また当期は、外国為替によるプラス効果が1ポイント近くありました。
デルタ航空の社長、グレン・ホーエンステイン(Glen Hauenstein)は、次のように述べています。「デルタ航空従業員による卓越したサービス、デルタ航空のプロダクトに対する高い需要、ビジネス全体の推進力によって、当四半期に過去最高の収益を達成し、業界における当社の優位性がさらに高まりました。当四半期における過去最高収益の達成は喜ばしいことですが、最近の燃料費増加への対応を加速することが、営業チームの最優先課題となっています。営業的な取り組みや燃料費増への対応策の効果により、第3四半期の単位収益は、3.5~5.5%増となる見込みです。」
コストパフォーマンス
2018年第2四半期(4月~6月期)の調整済み営業経費合計は、前年同期比11億ドル増加しました。増加分の半分以上は燃料価格の高騰によるものです。
調整済み燃料価格は前年同期比で33%(5億7,800万ドル)増加しました。第2四半期の調整済み燃料費は1ガロン当たり2.17ドルで、これには精油所での利益分4,500万ドルが含まれています。
2018年第2四半期の燃料とプロフィットシェアリングを除いた有効座席マイル当りコスト(CASM – Ex)は、前年同期比で2.9%増加し、第1四半期と比べて1ポイント増加しました。経費増加、航空機リース費の増加、機材戦略に伴う減価償却により、費用負担が増加しました。
デルタ航空の最高財務責任者、ポール・ジェイコブソン(Paul Jacobson)は次のように述べています。「本年度後半も引き続きコスト削減を進め、航空機の再編、One Deltaプロジェクト、1年ごとの減価償却、これまでのプロダクトへの投資による追加の効果も期待できます。デルタ航空のコスト構造は、優れた業績を維持するために欠かせない要素で、2018年通年のコスト増加率を2%未満に抑えることで、年末までに利益率を拡大することを目指しています。」
今期の調整済み営業外経費は、主として年金費用負担の減少によって前年同期比4,300万ドル減少しました。2018年第2四半期の調整済み租税費用は、主に課税率が34%から23%に低下したことにより、2億5,500万ドル減少しました。
キャッシュフローと株主への還元
2018年第2四半期のデルタ航空の営業キャッシュフローは28億ドルでした。主に航空機の購入や改装などへの14億ドルの投資後のフリーキャッシュフローは14億ドルでした。
当四半期中に株主に8億1,300万ドルを還元しました。このうち6億ドルが株式の買戻しで、2億1,300万ドルが配当金でした。
取締役会は1株当たり0.35ドル(15%増)の四半期配当を発表いたしました。これにより年間の配当金が9億5,000万ドルになる見込みで、これはフリーキャッシュフローの20~25%を還元するという長期的な目標に沿っています。第3四半期中の株主配当金は、2018年7月26日の営業終了時点における株主に対して、2018年8月16日に支払われます。
戦略的な概要
第2四半期(4~6月期)中に、デルタ航空は5つの主要な戦略項目で以下の目標を達成しました。
企業文化と人材
- 従業員への利益配分(プロフィットシェアリング)に4億ドルを追加計上しました。また、世界中で8万人以上いるデルタ航空社員による優れた業績の達成に対する報酬として2,300万ドルを拠出しました。
- デルタ航空は昨年、214か所で献血を実施し、11,085ユニットの血液を集め、米国赤十字社から献血に協力した企業の第一位に選ばれました。
- ジョージア州の教育機関Junior Achievementが推進する3DEプログラムのNational Signature パートナーになりました。今後5年間に200万ドルの寄付する予定です。
運航の信頼性
- 今年の路線網全体における欠航便ゼロの累計日数は58日となり、2017年より23日増加しました。
- 年初来の主要路線の定時運航率(A0)は71.7%で、2017年より1.4%増加しました。
路線網とパートナーシップ
- 5月1日から大韓航空と共同事業(ジョイントベンチャー)を開始し、大韓航空が運航する50以上の路線、デルタ路線が運航する400以上の路線でコードシェア便を拡大しました。また、大韓航空との提携によって、2019年に、シアトルから大阪(関空)、ミネアポリス/セントポールからソウル(仁川)に新たに就航することも発表しました。
- デルタ航空はロサンゼルスからパリとアムステルダム、インディアナポリスからパリ、アトランタからリスボンなど、新たな路線を導入して全世界にサービス網を拡大しています。2019年には、米国とインド、ムンバイを結ぶノンストップ便を開始する計画も発表しました。
カスタマーエクスペリエンスとロイヤルティ
- 改装した最初のB777-200ER航空機を運航しました。このモデルは、受賞歴のある「デルタ・ワン スイート」、人気のある「デルタ・プレミアムセレクト」、横9席のメインキャビン、まったく新しいインテリア、機内エンターテイメントを特長としています。
- 全世界64,000人の従業員のユニフォームを刷新しました。ザック・ポーセン(Zac Posen)氏によるデザイン、ランズ・エンド(Lands' End)で縫製された新しいユニフォームを導入しました。抜群のフィット感、ライン、機能を兼ね備え、デルタ航空に新たなスタイルをもたらすユニフォームです。
- お客様におくつろぎいただけるように、ワシントン・ダレス国際空港t(DCA)に1,800平方フィートのスペースを新たに確保し、デルタ スカイクラブを新設しました。
投資グレードのバランスシート
- 3.85%のブレンドイールド(混合利回り)の、3年、5年、10年の債券発行によって、無担保で16億ドルの資金を確保しました。これによって得た資金を基に、有担保負債を借り換えました。その結果、デルタ航空の全体的な支払い利息は、ランレートベースで年間2,000万ドル減少します。
- デルタ航空はリボルバー枠を6億3,500万ドル拡大し、リボルビング与信枠残高の合計が31億ドルになりました。
デルタ航空について
デルタ航空は年間約1億8, 000万人以上の搭乗者数と広範なネットワークを持つ航空会社です。フォーチュン誌の「2018年世界で最も賞賛される企業リスト」の航空業界部門(2018 World's Most Admired Companies Airline Industry List)において、8年間で7度目の1位を獲得し、「世界で最も賞賛される企業」トップ50社にも5年連続で選ばれたほか、米ビジネストラベルニュース誌調査で初の7年連続トップに選ばれました。デルタ航空およびデルタ・コネクションは、世界57カ国、324都市に向けてフライトを運航しています。米国ジョージア州アトランタに本社を置き、世界で8万人超の従業員を擁し、800機以上の主要機材を運航しています。航空連合(アライアンス)「スカイチーム」の創立メンバーであり、大西洋路線においてはエールフランス-KLM、アリタリア-イタリア航空、およびヴァージン アトランティック航空と共同事業を展開しています。アトランタ、ボストン、デトロイト、ロサンゼルス、ミネアポリス/セントポール、ニューヨーク(ラ・ガーディアおよびJFK)、ソルトレイクシティ、シアトル、アムステルダム、パリ(シャルルドゴール)、ロンドン(ヒースロー)、サンパウロ、メキシコシティ、ソウルおよび東京(成田)をハブ空港および主要マーケットと位置づけ、提携航空会社と合わせて一日に1万5,000便以上のフライトを運航しています。機内および空港での顧客エクスペリエンスの向上を目指し、空港施設や機内プロダクトの改善、サービス向上とテクノロジー導入に数十億ドルを投資しています。詳しくはホームページdelta.comをご覧ください。
将来予想に関する記述
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決算発表内容の詳細は添付日本語版およびIRページ(英語)をご参照ください。