【ラスベガス、2020年1月7日】 デルタ航空(NYSE:DAL)はサルコス・ロボティクス社(Sarcos Robotics)と提携し、従業員の身体能力を高め安全性を強化するため、持ち運びができ動きやすい外骨格型パワードスーツの設計を開始します。
外骨格(エクソスケルトン)デバイスの世界的リーダーであるサルコスは、けがを防止しながら人間のパフォーマンスと持久力を強化するバッテリー駆動のフルボディー式外骨格「Guardian XO®」を開発しました。このロボットスーツは、重いものを持ち上げるためにつくられ、重量の100%をオフロードすることにより、体への負担や疲労を感じることなく、一度に最大8時間、最大200ポンドを繰り返し持ち上げることができます。
昨年11月、デルタ航空の空港顧客サービス部門と貨物部門の従業員がサルコスの本社を訪れ、着用型ロボット「Guardian XO」の実際の動作を確認し、日常業務で役立つかどうかを試しました。
「Guardian XO」は、通常のリフト装置では扱えない重い物や変形の物を取り扱う産業での使用を想定して設計されています。デルタ航空での用途は、貨物倉庫での貨物の取り扱い、整備部門「デルタ・テックオプス(Delta TechOps)」 でのコンポーネントの移動、地上支援装置用の重い機械や部品の持ち上げなどがあります。
デルタ航空は、運航の信頼性と顧客サービスにおける業界トップの地位を維持しつつ、職場の安全性の向上を目指しています。従業員をサポートするために高度なツールとテクノロジーを導入することはその一環となります。
デルタ航空は、2020年の第1四半期に外骨格技術を一部の現場で試用し、従業員にその機能性についてフィードバックを求める計画です。
ロボットスーツは、着用者が長時間にわたって超人的な力を発揮できることに加えて、身体能力という点で公平性を提供します。これまである一定の身体能力を満たす人に限定されていた役割も、着用型ロボットのおかげで、より多様な人材が担えるようになります。
デルタ航空がサルコスと協力を始めたのは2018年で、航空セクターを代表して外骨格技術アドバイザリーグループ(X-TAG)のメンバーになったときでした。メンバーには、BMW、キャタピラー、GEのほか、工業製造、石油、ガス、ユーティリティ、ロジスティクス、建設、自動車、航空、航空宇宙など、さまざまな業界の主要企業が含まれます。
Guardian XOは、CES2020期間中、デルタ航空ブース#14035にてご体験いただけます。
デルタ航空は、プロダクトとサービス、テクノロジー、運航の信頼性、顧客エクスペリエンスにおいて業界をリードする米国のグローバル航空会社です。世界で8 万人超の従業員を擁し、50カ国以上300都市以上のグローバルネットワークを有し、1日の出発便数は5,000便以上、年間2億人近いお客様にご利用いただいています。ここ数年間、デルタ航空は、顧客エクスペリエンスの変革において業界をリードしています。例えば、アトランタ国際空港の国際線ターミナル全体に生体認証を導入、RFIDタグによる手荷物の追跡、モバイル用Fly Deltaアプリによる自動チェックイン機能、機内でのシームレスなインターネット接続のための提携、保安検査レーンの自動化、パイロットが乱気流を避けるための気象予測アプリの開発などがあります。デルタ航空にとっての最大の競争力である従業員の業務支援にも投資しており、客室乗務員がお客様によりパーソナルなサービスを提供できるよう情報端末を配布しています。このようなすべての取り組みに対し、ファストカンパニーによる「世界で最も革新的な企業」の一社に2年連続で選ばれ、フォーチュン誌の「最も賞賛すべき企業」にも9年間で8回選ばれています。