デルタ航空の完全子会社であるデルタ・フライトプロダクツは、新型コロナウイルス感染拡大のなか、病院で働く医療従事者を保護する医療用フェースシールドを製造するため、ジョージア工科大学の非営利アフィリエイト、グローバルセンター・フォー・メディカル・イノベーション(GCMI)と協業しています。
デルタ・フライトプロダクツは、GCMIに提供された素材とデザインを使用し、同社の工場でまず2,000個のフェースシールドを製造し、今週金曜日までに発注元のニューヨークの病院に納品します。また数日以内に、アトランタの病院に4,000個を納品する予定です。
デルタ・フライトプロダクツの社長、リック・サラニトリ(Rick Salanitri)は、「チーム全体がこのプロジェクトのもとに集結しています。私たちを守る為に24時間働いている医療従事者を支援できる、意義のあるプロジェクトだからです。ジョージア工科大学とGCMIは素晴らしいパートナーであり、個人向けの防護用装備を供給するという、多くの医療革新者のビジョンを実現できることを誇りに思います。」と、述べています。
フェースシールドは、医療従事者を感染から守ると同時に、在庫が減りつつあるN95マスクの使用期限を延ばすことにも役立ちます。透明なバリアで使用者の顔を覆うので、目やマスクにウイルスが付着するリスクを減らします。
協業について
デルタ・フライトプロダクツは、GCMIによるデザインと製造工程を試作するための最初の製造工場の役割を果たしましたが、最初の受注分のフェースシールドを納品した後も数週間製造を続けることを検討しています。
今回の協業は、GCMIと小児血液腫瘍医のジョアンナ・ニュートン博士、ジョージア工科大学の科学者と研究者のチームが、最近発表したプロジェクトに基づくものです。このプロジェクトは、感染拡大に伴い医療従事者に必要な個人用の防護用具が不足している問題を解決することを目的としています。
航空機内のインテリアという最も複雑な部分に革新をもたらすために設立されたデルタ・フライトプロダクツには、複数の専門部署があり、デルタ航空の顧客エクスペリエンスの向上を担っています。同社は、改装後の777型機や767-400型機の頭上荷物棚の開閉を容易にする道具を開発したほか、世界初のワイヤレス機内エンターテイメントの開発により年間1,330メトリック・トン以上の二酸化炭素排出量を削減するなど、デルタ航空のイノベーションを先導しています。