2015年7月17日
*本リリースは 7月 15日に米国アトランタで発表されたリリースの翻訳です。
- 調整後税引き前利益1は16億ドルで、前年同期比2億200万ドル増加(同基準で比較の場合)しました。
- 調整後純利益は、希釈後1株当たり1.27ドルでした。
- GAAP会計基準では、税引き前利益は24億ドル、純利益は、1株当たり1.83ドルでした。
- 配当と株式再購入を通じて、株主の皆様に10億ドルを還元しました。
- ブラジルのゴル航空への追加投資と、より強力な提携関係により、中南米路線網の充実を図ります。
【米国アトランタ、2015年7月15日】―デルタ航空(NYSE:DAL)は本日、2015 年6月を期末とする第2四半期
(4-6月期)の業績を発表しました。調整後純利益1は10億ドル(希釈後1株当たり1.27ドル)で、前年同期比で22%改善しました。
デルタ航空の最高経営責任者、リチャード・アンダーソン(Richard Anderson)は次のように述べています。「デルタ航空は、この記録的な業績のおかげで、従業員には賃金の引き上げとプロフィット・シェアリングを通じて還元し、お客様には新機材と世界の航空会社との革新的提携を通じてサービスを向上し、株主の皆様には借入金を返済しながら資本回収を加速することにより、固有の価値を提供することができました。今後も当社の長期計画を実行し続けるにあたり、従業員、お客様、株主の皆様に対し、まだすべきことはたくさんあり、また多くの機会があると考えています。第3四半期(7~9月期)もまた、大幅な燃料費削減により、一株当たり純利益の3以上改善、営業利益率19~21%、営業キャッシュフロー19億ドルという記録的な四半期を見込んでいます」と述べています。
収益環境
2015 年第2四半期(4-6月期)の営業収益は、1億6,000万ドルの外国為替損により単位収益が約2ポイント圧迫されたにもかかわらず、前年同期比で、1%改善しました。旅客単位収益はイールドの3.9%低下に伴い、4.6%減少しました。
今期の収益は、複数の収益改善策により、堅調な前進を見せました。これには、旅客収益を5,600万ドル上昇させた座席ブランド別料金戦略(客室を顧客ニーズにあわせて分類・商品化、例:ビジネスクラス「デルタ・ワン」やエコノミークラス「メインキャビン」、メインキャビンよりスペースが広い「デルタ・コンフォートプラス」など新ブランド名の導入、新米国内線での「ベーシックエコノミー」の導入など)と、収益の6,000万ドル増を生み出したアメリカン・エキスプレスとの合意内容強化が含まれます。
デルタ航空社長のエドワード・バスティアン(Edward Bastian)は次のように述べています。「当社の営業上の取り組みは、市場で牽引力を発揮し続けており、夏季の営業利益率は過去最高を記録することになるでしょう。但し、単位収益の成長は営業利益を向上するための当社の長期計画に重要な要素です。2015年第4四半期に向けて、輸送容量を横ばい(現在予測される需要に即したレベル)に留め、年末までには、単位収益の流失を止める正しい軌道に事業を乗せられる見込みです。」
提携を強化し路線網を拡大する投資
ブラジルのゴル航空との提携を強化するため、同社からの株式所有オファーの一環として、優先株5,600万ドルを購入することに合意しました。資本参加の上に、デルタ航空は第三者融資機関からのゴル航空の3億ドルの定期借入れを保証します。デルタ航空の保証は、市場取引されるゴル航空のマイレージ・プログラムであるSMILES(スマイルズ)の利権を担保とします。デルタ航空とゴル航空は、中南米最大の民間航空市場である米国-ブラジル路線における独占的な事業契約を拡大することにも合意しました。これは、規制当局の承認を含む通常の成約条件の成立を前提としています。
コストパフォーマンス
燃料の市価が39%低下し、精油所の7,700万ドルの利益が6億ドル弱のヘッジ決済損を相殺した結果、調整後燃料費用2は、前年同期比で4億6,300万ドル減少しました。2015年後半は、デルタ航空は燃料費用としてガロン当たり1.90~2.00ドルを見込んでいます。これは、本年上半期実績であるガロン当たり2.65ドルから大幅な軽減となります。
2015 年第2四半期(4-6月期)のユニットコスト(CASM-Ex3)は、外国為替、国内線機材再編と他のコスト削減策の効果が、従業員、プロダクト、運航への投資を相殺し、前年同期比で0.8%減少しました。8期連続でユニットコストの増加率を2%未満に抑えるという長期目標に沿った成果となりました。
デルタの負債削減策により、利息費用が改善し、第2四半期は、前年同期比で利息費用を4,600万ドル節減しました。
デルタ航空最高財務責任者のポール・ジェイコブソン(Paul Jacobson)は、次のように述べています。「コスト削減策により築き上げた流れに乗り、第3四半期(7~9月期)は、9四半期連続で単位コスト上昇2%未満を達成する見込みです。このコスト効率が、従業員と顧客の旅行エクスペリエンスへの投資をしながら株主へ10億ドル還元という第2四半期(4~6月期)における記録的業績に貢献しました。」
キャッシュフロー、株主への還元、調整済み正味負債
2015年第2四半期(4-6月期)に25億ドルの営業キャッシュフロー、16億ドルのフリーキャッシュフローを生み出しました。デルタ航空は堅調なキャッシュフローを基に、主として航空機の購入など、事業に10億ドル近くを再投資しました。株主に10億ドルを還元しました。このうち7,200万ドルは配当金、9億2,500万ドルは株式買戻しによるものでした。また、調整済み正味負債を71億ドルに減額してバランスシートを強化しました。
特別項目
デルタ航空は、2015年第2四半期(4-6月期)に4億5,800万ドルの特別項目を計上しましたが、これには以下の項目が含まれています。
• 燃料ヘッジの評価替え調整額および支払額4億5,400万ドル
• 主として米国内の航空機再編成の取り組みに伴う、施設、その他項目に関する費用1,600万ドル
• ヴァージン アトランティックが所有している将来約定する燃料ヘッジの評価替え費用2,000万ドル
デルタ航空は、2014年第2四半期(4-6月期)に正味8,800万ドルの特別項目を計上しましたが、これには以下の項目が含まれていました。
• 債務削減計画に係る債務償却費用6,900万ドル
• 米国内の航空機再編成に伴う費用2,000万ドル
決算発表の詳細は添付資料をご参照ください。
デルタ航空について
デルタ航空は年間約1億7,000万人以上の搭乗者数と広範なネットワークを持つ航空会社です。フォーチュン誌の「2015年世界で最も賞賛される企業リスト」の航空業界部門(2015 World's Most Admired Companies Airline Industry List)において、5年間で4度目の1位を獲得し、「世界で最も賞賛される企業」トップ50社にも選ばれたほか、米ビジネストラベルニュース誌調査で初の4年連続トップに選ばれました。デルタ航空およびデルタ・コネクションは、世界64カ国、334都市に向けてフライトを運航しています。米国ジョージア州アトランタに本社を置き、世界で8万人近い従業員を擁し、700機以上の主要機材を運航しています。航空連合(アライアンス)「スカイチーム」の創立メンバーであり、大西洋路線においてはエールフランス-KLM、アリタリア-イタリア航空、およびヴァージン アトランティック航空と共同事業を展開しています。アトランタ、ボストン、デトロイト、ロサンゼルス、ミネアポリス/セントポール、ニューヨーク(ラ・ガーディアおよびJFK)、ソルトレイクシティ、シアトル、アムステルダム、パリ(シャルルドゴール)、東京(成田)をハブ空港および主要マーケットと位置づけ、提携航空会社と合わせて一日に1万5,000便以上のフライトを運航しています。機内および空港での顧客エクスペリエンスの向上を目指し、空港施設や機内プロダクトの改善、サービス向上とテクノロジー導入に数十億ドルを投資しています。詳しくはホームページdelta.comをご覧ください。