デルタ航空は、ミスアプライド・サイエンス社(Misapplied Sciences)との協業により、6月29日からデトロイト・メトロポリタン空港にて、PARALLEL REALITY™(パラレル・リアリティ)ベータ版の試験運用を開始します。
この技術は、2020年のCESで初めて公開され、最大100人のお客様が、それぞれの旅程に合わせたパーソナライズされた情報を1つのデジタルスクリーンで同時に見ることができるというものです。この体験に同意したお客様は、パーソナライズされたフライト情報や行先案内を見ることができます。周りで何十人もの人が同じスクリーンを見ていても、見ている人用にパーソナライズされた情報が表示されます。
このスクリーンは、デトロイト空港マクナマラ・ターミナルのコンコースAの保安検査場を通過したところに設置されます。デトロイト空港からご出発のお客様は、この革新的な技術を体験することができ、デルタ航空に直接ご意見をお寄せいただけます。実際に体験したお客様からのフィードバックを、今後他の空港にも同技術を導入する際に活かしたい考えです。
パラレル・リアリティの体験方法
- デトロイト空港の保安検査場通過後、デルタ スカイクラブ付近にパラレル・リアリティのディスプレイが設置されます。
- 体験するには:
- ご予約をお持ちのお客様は、搭乗券をスキャンすれば、どなたでも体験に参加することができます。
- Fly Delta アプリでデジタルIDを登録されたお客様は、ディスプレイの近くに設置された機械で顔認証を起動してください。
- 多視点ピクセルと独自技術の活用により、お客様がデジタルスクリーンの前を通り過ぎるときに、お客様一人ひとりに合わせた言語でメッセージを見ることができます。
- お客様に合わせたメッセージには、搭乗ゲートへの行き方、フライト情報や搭乗時刻の変更などが含まれます。
- この体験は常にお客様の同意のもとに実施され、お客様の情報は保存されません。
パラレル・リアリティ技術に最初に目を付けたのは、デルタ航空のイノベーションセンター「ザ・ハンガー(The Hangar)」の専門家達で、この革新的な技術を空港で応用すれば、空港到着からゲートまで、お客様の移動をよりシームレスに、パーソナライズすることができると考えました。
パラレル・リアリティの導入は、デルタ航空が推進している空港での顧客体験向上の取り組みの一環です。2021年初めに、デルタ航空はTSA(米運輸保安庁)と提携し、デトロイト空港にて米国内線で初の空港到着からゲートまで使えるデジタルIDを導入し、顔認証技術とパスポート番号、TSAプレチェックまたはグローバルエントリー会員資格を使用して、空港内をシームレスに移動することができるようにしました。デジタルID技術はその後アトランタ空港にも導入され、最近オープンしたロサンゼルス空港とニューヨーク・ラガーディア空港のターミナルにも導入されています。
デトロイト空港では、基準を満たしたデジタルIDをお持ちのお客様がパラレル・リアリティのスクリーンに近づくと、顔認識機能が作動し、カメラがお客様を認識して情報をカスタマイズする機能も提供する予定です。