2018115 *本リリースは10 26 日に米国アトランタで発表されたリリースの抄訳です。

【米国アトランタ、20181026日】  デルタ航空とノースウエスト航空の合併が、2008年10月29日に最終承認されてから10年を迎え、両社の合併が業界を長期的にリードし続ける力になったことを改めて証明しました。

デルタ航空の最高経営責任者、エド・バスティアン(Ed Bastian)は2008年にデルタ航空の社長を務め、またノースウエスト航空の最後の最高経営責任者として、この移行を指揮しました。

エド・バスティアンは次のように述べています。「デルタ航空とノースウエスト航空の従業員は共に、運航、顧客エクスペリエンス、顧客サービスに対する熱意において、最も優れたグローバルブランドを構築しました。この強固な基盤をもとに、今も日々努力を続けています。10年前には想像できなかった多くの事を成し遂げていますが、まだ完璧ではありません。」

デルタ航空の強みであった米国南部と北東部、欧州、ノースウエスト航空の強みであった米国中西部、カナダ、アジアのネットワークが統合されたことにより、顧客の選択肢が増え、競争力が強化されました。また、質の高いサービス、ホスピタリティ、そのカルチャーで知られていたデルタ航空に、ノースウエスト航空の運航における高い評価が加わりました。合併後の新会社は、デルタ航空として存続し、本社をアトランタに置くこと、強制的解雇をしないこと、などの約束を遵守しました。

長期的に見てこの合併は、新生デルタ航空に、プロダクトとサービス、地域社会、株主への投資が可能な、耐久性あるビジネスモデルを構築するための機会と規模をもたらしたと言えます。

業界のモデルとして

この合併は航空業界のモデルとなり、事業統合が従業員、業界、顧客にメリットをもたらすということを示しました。

  • シェフが監修したメニューから受賞歴のある機内エンターテインメントまで、デルタ航空の機内サービスへの投資は、業界の基準を押し上げています。最新鋭のフラッグシップ機A350型機とA220型機の導入は、快適性と燃費を改善するためにデルタ航空が継続的に取り組んでいる機材リニューアルの一環です。
  • 運航チームは、欠航ゼロの日の記録を更新し続け、定時到着率を過去最高レベルに押し上げ、運航の信頼性における新たな基準を確立しました。上級執行副社長兼最高運航責任者(COO)であるギル・ウエスト(Gil West)が、空港と顧客サービスの統合を指揮しました。
  • 合併はデルタ航空の世界的な成長のきっかけとなりました。合弁事業(ジョイントベンチャー)や株式投資による提携は、2008年にはエールフランス1社のみでしたが、現在は6社に増え、ヨーロッパ、アジア、中南米の何百もの都市への便利な乗り継ぎを顧客に提供しています。また、デルタ航空は米国大手航空会社3社のなかで唯一、2007年から2017年の間に長距離国際線を11%増やしました。
  • デルタ航空はこれまで空港インフラに70億ドルを投資しており、今後5年間で120億ドルを追加投資する予定です。この投資により、デルタ航空はニューヨーク、アトランタ、シアトル、ソルトレイクシティ、ロサンゼルスで、最先端の空港を設計することができます。
  • プロフィット・シェアリング(従業員に利益を分配するプログラム)により、累計60億ドル以上を従業員に分配しました。合併後、平均賃金は80%増加しました。

参考資料:Merger by the numbers

ワン グレート エアライン(One Great Airline)として

デルタ航空とノースウエスト航空の合併は、アメリカン航空とU.S.エアウェイズ航空、ユナイテッド航空とコンチネンタル航空、サウスウェスト航空とエアトラン航空、アラスカ航空とヴァージンアメリカ航空など、一連の統合の流れの初まりでした。エアライン ・ウィークリー誌の編集者であるセス・カプラン氏(Seth Kaplan) は、「2008年には航空会社の数が多過ぎ、それぞれ生き残ることに精一杯で、従業員やサービスに投資する余裕がなかった。」とコメントしています。

デルタ航空とノースウエスト航空は、マイレージプログラムから従業員の年功制まで、あらゆる側面において積極的に統合を推進しました。

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成功要因は従業員

合併が実現する前から、両社のハブ空港の従業員は、お互い交流していました。合併手続きが完了すると、新生デルタ航空のすべての空港で祝賀会が開かれ、従業員は「ワン グレート エアライン」のロゴが入ったTシャツを着て祝福しました。エド・バスティアンと当時のCEOであったリチャード・アンダーソンは、全従業員に感謝の意を表したメッセージカードを送りました。

10月初旬に発表した2018年第3四半期の調整済み税引き前利益は、燃油価格上昇の逆風にも関わらず16億ドルを達成しました。2015年には、2008年以前には考えられなかった史上最高の利益を達成しました。現在、デルタ航空は3機関から投資適格格付けを獲得しています。

業界の専門家は、デルタ航空とノースウエスト航空の合併は、多少の困難はあったものの、航空会社の合併がこれまで満たすのに苦労してきた基準を見事にクリアした、と評価しています。統合に関わったデルタ航空のリーダー達は、従業員の努力のおかげだと述べています。

最高財務責任者、ポール・ジェイコブソン(Paul Jacobson)は次のように述べています。「他の航空会社の合併と、デルタ航空とノースウエスト航空の合併における決定的な違いは人でした。私達は、顧客に対するサービスと収益を上げるという共通のゴールに向かって、文字通り一体化しました。その他のものは、結果としてついてきたのです。」

デルタ航空とノースウエスト航空、合併後10年の歩み(10 YEARS OF PROGRESS: DELTA-NORTHWEST MERGER)

 

デルタ航空について

デルタ航空は年間約1 億8, 000 万人以上の搭乗者数と広範なネットワークを持つ航空会社です。フォーチュン誌の「2018 年世界で最も賞賛される企業リスト」の航空業界部門(2018 World's Most Admired Companies Airline Industry List)において、8 年間で7 度目の1 位を獲得し、「世界で最も賞賛される企業」トップ50 社にも5 年連続で選ばれたほか、米ビジネストラベルニュース誌調査で初の7 年連続トップに選ばれました。デルタ航空およびデルタ・コネクションは、世界52 カ国、302 都市に向けてフライトを運航しています。米国ジョージア州アトランタに本社を置き、世界で8 万人超の従業員を擁し、800 機以上の主要機材を運航しています。航空連合(アライアンス)「スカイチーム」の創立メンバーであり、大西洋路線においてはエールフランス-KLM、アリタリア-イタリア航空、およびヴァージン アトランティック航空と共同事業を展開しています。アトランタ、ボストン、デトロイト、ロサンゼルス、ミネアポリス/セントポール、ニューヨーク(ラ・ガーディアおよびJFK)、ソルトレイクシティ、シアトル、アムステルダム、パリ(シャルルドゴール)、ロンドン(ヒースロー)、サンパウロ、メキシコシティ、ソウルおよび東京(成田)をハブ空港および主要マーケットと位置づけ、提携航空会社と合わせて一日に1 万5,000 便以上のフライトを運航しています。機内および空港での顧客エクスペリエンスの向上を目指し、空港施設や機内プロダクトの改善、サービス向上とテクノロジー導入に数十億ドルを投資しています。詳しくはホームページdelta.com をご覧ください。

 

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