デルタ航空、2025年第1四半期の業績を発表

デルタ航空(NYSE:DAL)は、米国時間4月9日、2025年3月を期末とする第1四半期の業績と、2025年第2四半期の業績予測を発表しました。
デルタ航空の最高経営責任者エド・バスティアンは、次のように述べています。「第1四半期は当初の予想とは異なる展開となりましたが、前年同期並みの堅調な収益性を達成し、業界をリードする見込みです。当四半期における社員の優れた業績と努力に感謝します。」
「世界貿易をめぐる広範な経済の不確実性により、成長は大幅に停滞しています。この成長鈍化の環境下、我々はコントロールできることに集中することで、マージンとキャッシュフローを守っています。これには、コストと資本支出を積極的に管理する一方で、下半期の路線拡大計画を昨年並みに削減することも含まれます。」
「第2四半期は15億ドルから20億ドルの利益を見込んでいます。経済情勢が不透明であるため、通年の見通しを発表するのは時期尚早です。デルタ航空の強さ、行動重視の姿勢、燃料価格の下落を考慮すると、通年で堅実な収益性とフリー・キャッシュフローを生み出せる体制を維持しています。当社の業績が引き続き業界をリードし、当社の差別化と財務的耐久性を高める戦略が検証されると期待しています。」
2025年第1四半期 GAAP業績結果
営業収益は140億ドル
営業利益は5億6900万ドル、営業利益率は4.0%
税引前利益は3億2,000万ドル、税引前利益率は2.3%
一株当たり利益は0.37ドル
営業キャッシュフローは24億ドル
負債およびファイナンス・リース債務の支払いは5億3100万ドル
四半期末時点の負債およびファイナンス・リース債務合計は158億ドル
2025年第1四半期非GAAPベースの業績結果
営業収益は130億ドル
営業利益は5億9,100万ドル、営業利益率4.6
税引前利益は3億8,200万ドル、税引前利益率2.9
一株当たり利益は0.46ドル
営業キャッシュフロー24億ドル
業績予測1
| 2025年第2四半期予測 |
収益合計、前年比 | 2%減 – 2%増 |
営業利益率 | 11% - 14% |
一株当たり利益 | $1.7 - $2.30 |
\1 非GAAP指標; 過去との比較は非GAAP調整を参照
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現在の不確実性を考慮し、デルタ航空は2025年通年の業績予測を再確認しておらず、今年後半に見通しが改善した時点で更新する予定です。
収益環境と予測
デルタ航空の社長、グレン・ホーエンスタイン(Glen Hauenstein)は次のように述べています。「デルタ航空の収入は130億ドルで、前年同期を3.3%上回り、修正後の予測と合致しました。当四半期を通じて、多様で利益率の高い収入源は前年を上回り、総収入の60%に近づきました。」
「現在のトレンドに基づき、第2四半期の総収益は前年同期比2%減から2%増になると予想しています。プレミアム、ロイヤリティ、国際線の回復が続き、国内線とメインキャビンの軟調さを部分的に相殺する形となるでしょう。2025年は年初の予想とは異なる展開となっています。そのため、長期的な戦略を維持しながら、現在の状況に合わせて調整を図っています。」
多様な収入源に支えられ、第1四半期の売上は過去最高を記録:デルタ航空の 第1四半期の売上は前年同期比 3.3%増となりましたが、これは多様な収益源による収益が総収益の約 60%を占め、前年同期比で 1 桁台半ばの伸びを示したことによるものです。調整後の総ユニット収入(TRASM)は前年同期から1.0%減少しました。
コアな顧客層の強さ:プレミアム(デルタ・ワン、デルタ・プレミアムセレクト、デルタ・コンフォートプラス、ファーストクラス)運賃の収入は引き続きメインキャビンを上回る伸びを示し、第1四半期は前年同期比7%増となりました。アメリカン・エキスプレスの報酬は20億ドルと、同四半期としては過去最高を記録し、前年同期比13%増となりました。
国際線収入は前年同期比で1桁台半ばの伸び:太平洋路線の収入は2桁の輸送量増により16%増加し、ユニット収入はプラスに転じました。大西洋路線の収入は前年比5%増、ユニット収入は8%増となりました。ラテンアメリカの収入は、前年比5%増で、ユニット収入は小幅なマイナス成長となりましたた。
法人顧客の成長は減速:年初に勢いがあった後、2月と3月は企業の景況感の悪化により成長が停滞しました。当四半期の法人売上高*は前年同期比1桁台前半の伸びとなり、銀行とテクノロジー業界が好調を牽引しました。
*法人売上は、法人契約を締結している顧客に販売した航空券の売上を表し、当該期間およびそれ以外の航空券も含まれています。
コストパフォーマンスと予測
デルタ航空の最高財務責任者(CFO)、ダン・ジャンキ(Dan Janki)は次のよう述べています。「年初の厳しい天候にもかかわらず、我々のチームは安定した運航を行い、効率化を推進し、燃料費以外のユニットコストは前年比2.6%増となりました。これは当初の予想よりも良く、2024年第4四半期から続けて改善しています。座席供給量の伸びを抑えるとともに、コスト管理にも漸進的に取り組んでいます。燃料費以外のユニットコストは、長期目標である1桁台前半の伸びを第2四半期および通年で見込んでいます。」
2025年第1四半期のコストパフォーマンス
営業費用は135億ドル、調整済み営業費用は124億ドル
燃料費以外の調整済みコストは99億ドル
燃料以外のCASMは14.44セント、前年比2.6%増
調整済み燃料費は24億ドル、前年比7%減
調整済み燃料価格は1ガロン当たり2.45ドルで、前年同期比で11%減
貸借対照表、現金および流動性
デルタ航空の最高財務責任者(CFO)、ダン・ジャンキ(Dan Janki)は次のよう述べています。「デルタ航空の10年以上にわたる一貫した戦略、投資、実行へのコミットメントにより、差別化された耐久性のある事業が構築されたため、不確実な時期を乗り切ることができます。第1四半期の総レバレッジは2.6倍で終了し、投資格付けを上げるため、今年中に少なくとも30億ドルの債務を返済する予定です。当四半期中に格付けでこ数十年で最も高いムーディーズの格付けを獲得しましたが、これは長期的な目標であるグロス・レバレッジ1倍に向けて、債務削減に引き続き注力してきたためです。」
3月四半期調整済み純負債は169億ドル、2024年末から11億ドル減少
3月期の借入金およびファイナンス・リース債務の支払額は5億3,100万ドル
加重平均利率は4.2%で、95%が固定金利債務、5%が変動金利債務
第1四半期の調整済み営業キャッシュフローは24億ドル、総資本支出が12億ドル、フリーキャッシュフローは13億ドル
エアートラフィックライアビリティは四半期終了時100億ドル
当四半期末時点の流動性*は68億ドル。これには31億ドルのリボルリング与信枠残高が含まれる。
*現金と現金同等物、短期投資およびリボルビング与信枠残赤を含む。
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